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無意識の時に同じ歩行リズムになるのは何故?

  • 人は歩行リズム(歩行率)を5%程度早めるだけで、しばらくすると息が上がるくらい早く疲れてきます。
  • 歩行率の5%は速度にすると概ね10%の変化ですが、歩行率のたった5%の違いで、疲れ方はまったく異なってきます。試してみたら実感できます。
  • 逆に歩行率を5%遅くすると、かなりゆっくり歩いている気分になります。場合によってはまどろっこしく感じるでしょう。
  • 歩行リズムはそれだけ身に染み付いているものなので、無意識なときは自分に固有の歩行リズム(歩行率)で歩いてしまっているのです。これは、動物である人に備わる中枢パターン発生器のメカニズムによるものです。
  • 但し、そうは言っても、その日の体調や環境で若干の変動はします。変動はするものの、その変動の程度は標準偏差で2ないし3%と日々の変動は通常は小さいのです。
  • 逆に言うと、5%程度以上のちょっとした大き目の変化がすぐ分かるのです。

歩くリズムはそのときどきで変わるのに、どこが一定なのか?

  • すべての歩みを見れば、当然にそのときどきでリズム(歩行率)は変化し続けています。しかしリズミカルに歩き続けている区間だけを一日ないし数日集めてみると、そのときの歩行リズムはその人特有の値であることが非常に多いため、“日々の歩行リズムは驚くほど一定”だと言えるのです。
    弊社の開発した計測法では、20歩程度(約15m)を継続的にリズミカルに歩いた際のリズム(歩行率)だけを抽出して分析しています。このような抽出の仕方をすると、人それぞれに特有の歩行リズムがあることが鮮明に分かるのです。
  • 左右二歩の所要時間を歩行周期と言い、その半分が1歩の時間ですが、そこから計算される1分間あたりの歩数を歩行率(歩行リズムの速さ)と言います。
  • 人が平坦な道を無意識に歩いているときは、多くの場合、同じ歩行リズムが持続しています。このときの歩行周期はまるで精密機械のように一定で、その平均値に対する変動の度合い(歩行周期変動係数)は、健常者で1~2%、足腰の弱った高齢者でも2~3%と言われています。びっくりですね。
  • このような、同じリズムが継続しているときの歩行リズムだけを抽出すると、その人特有の歩行リズムが鮮明に浮かび上がってきます。
  • 以下、歩行リズムが一定と言うときに対象としているのは、一定歩行区間の歩行周期変動係数が3%程度以下のときの歩行です。
  • ちなみに、各20程度の歩行毎の歩行率の計測誤差は0.3%程度ですので、計測誤差はほとんど無視できます。

日々の歩行リズムは驚くほど一定

(半年あまりの歩行リズムの推移例)

  • グラフは、191日間の歩行リズム(歩行率)の日平均計測事例です。各計測回の計測誤差は約0.3%です。
  • 日々の平均歩行率は驚くほど一定で、平均値は120.7歩/分、その変動は標準偏差2.2%しかありません。つまり5%以上の変化、平均歩行率が127歩/分以上または114歩/分以下となる確率はそれぞれ1%しかないということです。
  • それぞれの日毎に詳しく見てみると、その日の歩数にもよりますが、一日で20歩程度のリズミカルな歩行を数十回から多い日で200回以上観測しています。そして、それらの歩行率は一日の中でも標準偏差が2%ないし3%程度であることが多く、非常に安定しているのです。
  • つまり、午前も午後も夕方も、無意識の内に常に同程度のリズム(歩行率)で歩いていることが多いということです。ある意味では当たり前のように思えますが、ここまで安定したリズムで歩いているというのは驚きです。
  • 特に、秋も冬も春も、リズムがほとんど変わらなかったのは、開発者の私自身でも驚きでした。このように、一日を通して人がどのようなリズムで歩行しているかを計測したのは、恐らく弊社が初めてなので、このような驚く計測結果も恐らくは世界初です。
  • 何故、世界初かと言うと、弊社が開発した計測法の特許が成立する見通しだからです。

(心身の変調は、歩行リズムに敏感に現れる)

  • 普段の歩行リズムより5%以上低い日が全体の1%程度しかなければ、ちょっと体調が悪くて歩みが遅くなっただけでも、その日の平均歩行率の計測結果に端的に現れます。
  • 例えばこの191日の中で、出歩いている内にいつもより早めに疲れを感じた日は、3%だけリズムが遅くなっていました。
  • その日は特に体調が悪かったわけではなく、出掛ける時は普段通りだったのですが、天気が良かったせいか、疲れが少し早めに出た程度でした。そんな程度でも、結果が明確に出るのです。
  • このようにちょっとした体調の変化でも、結果は計測値に極めて敏感に現れます。ですので、心身の変調があれば、その結果はもっと顕著に現れるのです。